Bybit無期限契約管理規約

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最終更新日:2025-12-18 08:42:21
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第1章総則

第1条目的

Bybit無期限契約管理規約(以下「本規約」)は、ブロックチェーン業界の健全な発展を促進し、デジタル資産の健全な環境を構築し、トレーダーの権利と利益を保護し、無期限契約の管理を規定するために策定されました。

第2条定義

別段の定めがない限り、本規約の次の用語は、以下に定める定義を有するものとします。

(1)「Bybit」とは、Bybit暗号通貨プラットフォームを指します。

(2)「プロジェクトチーム」とは、トークンプロジェクトの発行、開発、運営に責任を負うあらゆる組織、すなわち、Bybit上に掲載するトークンプロジェクトの法人、チーム、自然人または実質的所有者、または承認されたプロジェクトチームを持たないコミュニティベースの分散型トークンについて責任を負う意思のある代表者を指します。

(3)「トークン」または「プロジェクト」とは、Bybit上で取引される暗号化技術によるデジタル証明書を指します。

(4)「ST警告」とは、「特別処置(ST)警告」を指します。STタグの付いた契約は、利用者に重大なリスクをもたらすとみなされます。


(5)市場混乱事象」とは、指数価格、マーク価格、原価格のフィードが異常、利用不可、遅延、操作、その他公正な市場条件と矛盾する状態となる事象、または市場の流動性、ボラティリティ、システム機能が著しく損なわれた事象を指します。



第3条情報開示義務

プロジェクトチームは、トークンまたはプロジェクトチームに重大な影響を与える可能性のあるすべての情報を、適時かつ誠実に開示するものとします。また、開示されるすべての情報が真実かつ正確で、完全であり、欺瞞的または誤解を招くものではなく、重要な事実や考慮事項の漏れがないことを保証するものとします。

第4条情報開示の形態

本規約の発行日より、プロジェクトチームは公式ウェブサイト上で、定期的かつ適時に情報を開示するものとします。

開示される情報には、コード更新の進捗状況、市場活動、機関投資、コミュニティ開発、その他の重要な情報が含まれますが、これらに限定されません。


第5条適時開示

適時開示とは、特別なインシデントが発生した場合に、通常の開示に加えてプロジェクトチームが行う情報開示を指します。かかるインシデントはすべて開示され、発生後24時間以内にBybitへ書面で通知されるものとします。

本規約に定める特別なインシデントには、主要チームメンバーの変更または連絡喪失、重大な技術的インシデント、製品および技術開発の方向性の変更、コアチームに関わる重大な法的リスク、著しい悪材料や世論、その他トークン価格に重大な影響を与える可能性がある、または価格変動を引き起こすと合理的に予想されるインシデント(ロックされたトークンの解除や買い戻しを含む)が含まれますが、これらに限定されません。

適時開示の内容には、インシデント発生の理由、経緯、基本的事実、および結果が含まれますが、これらに限定されません。

第6条情報開示の例外

プロジェクトチームが開示する情報が国家機密に該当する場合、または開示が公共の利益と相反する可能性がある場合、Bybitの同意を得たうえで、かかる情報は保留されることがあります。

第3章問い合わせとレビュー

第7条問い合わせと回答

Bybitは、プロジェクトに関してプロジェクトチームへ随時問い合わせる権利を有します。プロジェクトチームは、積極的に協力し、24時間以内に問い合わせに回答しなければなりません。

第8条問い合わせの方法

Bybitは、以下の方法でプロジェクトチームに問い合わせを行うことができます。

  1. プロジェクトチームが提供する公式メールアドレス

  2. プロジェクトチームが提供する電話番号

  3. プロジェクトチームが提供するインスタントメッセージアカウント(Telegramなど)

第9条問い合わせの内容

問い合わせの内容には、ホワイトペーパーまたは公式ウェブサイトに定めるコミットメントの履行状況、主要チームメンバーの雇用状況およびトークンの保有状況、製品および技術開発の進捗状況、並びにトークン価格に重大な影響を与える可能性のある、または変動を引き起こすと合理的に予想されるその他の要素(ロックされたトークンのロック解除や買い戻しを含む)が含まれますが、これらに限定されません。

第10条問い合わせの結果

Bybitは、プロジェクトチームの問い合わせへの協力状況、協力の程度、回答内容などの要素に基づき、プロジェクトチームが本規約に違反しているかどうかを独自の裁量で判断することができます。Bybitは、第4章に定める手続に従い、違反に対処するための措置を講じることができます。

かかる措置は、第8条に規定する方法または通知を通じて、プロジェクトチームまたは利用者に連絡されます。

第11条定期レビュー

Bybitは、以下の分野において、プロジェクトおよびプロジェクトチームの定期的または適時のレビューを行う権利を有するものとします。

  1. ホワイトペーパーコミットメントの重要な事項

  2. コードのセキュリティレビュー

  3. プロジェクトチームまたはその他の主要トークン保有者が保有するポジションの変更や、トークンをロックするコミットメントの履行など、トークン価格に影響を与える可能性がある、または変動を引き起こすと合理的に予想されるその他の要因

  4. 主要チームメンバーの変更

  5. Bybitの裁量によりレビューが必要と判断されるその他の事項


第12条特別レビュー

Bybitは、次の場合に特別レビューを開始することがあります。

  1. プロジェクトチームが第11条に規定するいずれかの状況に関与していることを、利用者またはニュースメディアから報告された場合

  2. 定期レビューで重大なリスクが特定された場合

  3. Bybitの裁量により、特別レビューを開始する必要があると判断されるその他の状況

第13条オンサイト調査

Bybitは、プロジェクトチームを監督し、実際のニーズに応じて定期的または適時にオンサイト調査を実施することができます。

プロジェクトチームは、Bybitのオンサイト調査に積極的に協力するものとします。

調査の範囲には、ホワイトペーパーまたは公式ウェブサイトに定めるコミットメントの履行、主要チームメンバーの雇用状況とトークンの保有、製品および技術開発の進捗状況、及びトークン価格に影響を与える可能性がある、または変動を引き起こすと合理的に予想されるその他の要素(ロックされたトークンのロック解除と買い戻しを含む)が含まれますが、これらに限定されません。

プロジェクトチームがBybitの調査に協力することを拒否したり、意図的に妨害したり、その他の方法で協力しない場合、Bybitは独自の裁量により、本規約に従ってプロジェクトチームに対して適切な措置を講じることがあります。


第14条プロジェクトチームの協力義務

プロジェクトチームは、定期的および特別レビューにおいて、Bybitと積極的に協力する義務があります。また、プロジェクトチームは、利用者から報告を受けた関連する問題、報道機関からの問い合わせ、及び関係規制当局からのリスク通知に対して、積極的に対応または是正に取り組むものとします。

Bybitは、プロジェクトチームが本規約に定める協力義務を履行しない場合には、本規約に従ってプロジェクトチームに対して適切な措置を講じることができます。

かかる措置は、第8条に規定する方法またはお知らせを通じて通知される場合があります。


第4章違反への対応

第15条ST警告の実施

プロジェクトチームは、プロジェクトチーム自身、その関連会社、またはその役員、従業員、顧問のいずれかが、規制当局または司法当局によって市場濫用または操作を構成すると合理的に判断される行為を行わないことを保証しなければなりません。

禁止される行為には以下が含まれますが、これらに限定されません。

  1. トークンまたはプロジェクトに関する虚偽または誤解を招く情報を公開すること

  2. 市場活動において虚偽または誤解を招く印象を与える取引または一連の取引に関与すること

  3. 見積もり、価格、または取引の操作によりトークンの需要を捏造すること

  4. ウォッシュトレードに従事すること

  5. 特定の市場参加者に不当な利益をもたらす方法で、重要な非公開(インサイダー)情報を開示すること

  6. 市場濫用または操作とみなされるその他の行為を行うこと

Bybitは、プロジェクトチームおよびその市場形成活動の実施状況を継続的に監視します。潜在的な市場操作または濫用が特定された場合、Bybitは、STタグの適用、取引の制限、関連契約の停止、またはパートナーシップの終了を含む(ただしこれらに限定されない)即時の措置を講じる権利を留保します。

15.1 STタグの適用と無期限契約の評価基準

Bybitは、流動性、取引量、循環時価総額、およびその他の関連指標に基づき、上場されているすべての無期限契約を定期的に評価します。無期限契約が複数の指標で一貫してアンダーパフォームしている場合、BybitはSTタグを適用する権利を留保します。考慮される基準には以下が含まれますが、これらに限定されません。

  1. 妥当かつタイトな買値スプレッドを維持すること

  2. 中間価格付近で十分な注文ブックの深さを提供すること

  3. 買い側と売り側の双方で、複数レベルの注文ブックを維持すること

  4. 継続的かつ安定した取引活動を確保すること

  5. 健全な日次取引量を維持すること

  6. 15分、30分、またはその他の指定された間隔で一貫した取引執行を示すこと

  7. プラットフォーム上での長期または極端な価格変動を回避すること

  8. 有効なインデックス価格を生成するために、現物インデックス取引で良好な流動性と出来高を維持すること

  9. Bybitが合理的に決定する、市場の健全性、ユーザーエクスペリエンス、または価格発見に影響を与える可能性のあるその他の流動性関連要因

  10. 異常な偏差を生じることなく、安定的かつ正確なインデックス価格を維持すること

  11. 継続的かつ信頼性の高い価格フィードの更新を保証すること

  12. 公正な取引を損なう急激な市場の混乱や流動性の状況を回避すること

  13. 執行品質やプロジェクト関連の問題に関して、利用者の紛争や不満が繰り返されることを回避すること

Bybitは、STタグの適用に関して、電子メールまたはその他の適切な手段でプロジェクトチームに事前に通知し、潜在的な改善を促進するよう合理的な努力を払います。ただし、そのような通知は保証されません。

15.2 STタグの削除

無期限契約が上記の基準に沿って14日間連続して一貫した正常な市場行動を示した場合、STタグは削除されます。


ご注意:

  1. Bybitは、急激な流動性の混乱やその他の緊急状況に応じて、STタグを適用する権利を留保します。

  2. Bybitは、本ポリシーの最終解釈権を有します。

第16条無期限契約の停止および上場廃止

Bybitは、以下を含む(ただし、これらに限定されません)状況下において、無期限契約を停止または上場廃止する権利を有する。

1.プロジェクトチームの主要メンバーは、提起されたトークンの不正流用、開発チームの失踪、プロジェクトの技術サポートの停止、重要な事実の意図的な隠蔽、または重大な詐欺、虚偽または誤解を招く情報の流布や作成を含む(ただし、これらに限定されません)、重大な詐欺または欺瞞行為を犯したことが判明した場合。

2.プロジェクトの開発チームが解散した場合、または主要チームメンバーがコミュニティの同意なしに辞職し、開発を継続できなくなった場合。

3.プロジェクトチームが、市場活動を歪める「ポンプアンドダンプ」スキームやその他の操作慣行を含む(ただし、これらに限定されません)、不規則または疑わしい取引活動に関与している疑いがある場合。

4.プロジェクトまたはプロジェクトチームが、固く禁じられているBybitでの自己取引に従事している場合。確認された事例は、取引の停止、罰則の適用、または関連する無期限契約の上場廃止を含む(ただし、これらに限定されません)、即時の是正措置の対象となります。

5.プロジェクトチームが深刻な評判の問題に関与している場合、または不適切なマーケティングやコミュニケーションに関与している場合。これには、ピラミッドスキーム、明らかに虚偽または誤解を招く広告が含まれますが、これらに限定されません。

6.プロジェクトまたはプロジェクトチームがBybitが好ましくないと判断する違法行為またはその他の行為に関連している場合。

7.プロジェクトまたはプロジェクトチームが適用される法律または規制を遵守していない場合。

8.プロジェクトチームが、訴訟のおそれや、係争中、または進行中の法的手続きもしくは請求(民事、刑事、行政、または公式、非公式、もしくは直接、間接を問わず)の対象となった場合。

9.プロジェクトチームが、ホワイトペーパーまたは他の形式で行われたコミットメントに違反してトークンのロックを解除した場合。

10.プロジェクトの開発がホワイトペーパーに定められたスケジュールから大幅に遅延した場合。

11.プロジェクトのメインネットへの移行中にセキュリティリスクが発生し、30日以内に適切に対処されない場合。

12.オーバーフロー問題や不正な追加発行などのセキュリティ脆弱性がスマートコントラクトコードに存在し、30日以内に適切に対処されない場合。

13.プロジェクトが、ハッキングインシデント、トークンの盗難、追加発行の隠蔽、二重支出攻撃を含む(ただし、これらに限定されません)、追加のリスクや危険に晒される場合。

14.プロジェクトチームがメインネットまたはスマートコントラクトのセキュリティ上の問題により、Bybitまたはその利用者に重大な損失をもたらし、Bybitへの払い戻しや影響を受けた利用者への補償を怠った場合。

15.トークンがプライベートトークンであり、オフライン署名に対応していない場合、またはオープンソース以外のノードソースコードを使用している場合。

16.トークンまたはプロジェクトチームが重大な規制リスクをもたらす場合。これには、トークンが特定の法域の法律に基づき「証券」とみなされ、Bybitがその法域の利用者によるトークンの取引および/または保持を制限することができない、および/または拒否する場合が含まれますが、これらに限定されません。

17.Bybitが独自の裁量により、トークンまたは無期限契約を停止または上場廃止を正当化するに足ると判断するその他の状況。

18.利用者を保護し、質の高いデリバティブ市場を維持するために、Bybitが上場されているすべての無期限契約の定期的なレビューを実施する場合。Bybitは、独自の裁量により、取引の流動性、取引量、価格動向、または市場全体の質が公正かつ秩序ある取引を確保するために必要な基準を満たさなくなった場合、無期限契約を停止または上場廃止することができます。

19.無期限契約が上場廃止となった場合、当該契約のすべての取引は停止します。上場廃止が有効になった後、利用者はポジションを開設したり、変更したり、清算したりすることはできません。残りのオープンポジションは、適用される決済メカニズムまたはBybitが決定するその他の公正価値手続きに従ってBybitによって決済または清算される場合があります。

20.Bybitによる上場廃止の決定は、最終的かつ確定的であり、取り消すことはできません。上場廃止後、Bybitが独自かつ絶対的な裁量により別段の決定をしない限り、無期限契約は、再上場したり、取引に供されたりしないものとします。本規約のいかなる規定も、Bybitが第三者による再上場の要求をレビュー、再考、または処理する義務を負うものと解釈されるものではありません。

第17条無期限契約の上場廃止とポジション決済


  1. Bybitは、独自の裁量により、当該契約がBybitの上場基準、リスクしきい値、または運営要件を満たさなくなった場合、無期限契約を停止または上場廃止することができます。上場廃止は、Bybitのウェブサイトに掲載されているBybitのデリバティブ上場廃止メカニズムに従って実施することができます。
  2. 無期限契約が上場廃止された場合、該当する契約の取引は停止され、アルゴリズム注文、トレーディングボット注文、コピートレーディング注文を含む(ただし、これらに限定されません)すべての有効な注文、保留中の注文、および条件付き注文は、自動的にキャンセルされるものとします。
  3. 上場廃止時点で残っているオープンポジションは、Bybitによって自動的に決済されるものとします。決済価格は、上場廃止の発表に別段の定めがある場合を除き、上場廃止時刻の30分前の平均インデックス価格を参考に決定されます。
  4. 自動決済時に、本件契約に関連するすべての実現損益、資金、証拠金が決済され、利用者の口座残高に反映されます。上場廃止時刻以降、本件契約は証拠金要件、リスク限度額またはポートフォリオ証拠金の計算に一切寄与しないものとします。
  5. 本条に基づいて行われたすべての措置(注文の取り消し、ポジションの強制決済、決済価格の決定を含む)は、最終的かつ確定的なものであり、すべての利用者を拘束するものとします。


第18条取引の終了


  1. Bybitが無期限契約を停止または上場廃止する決定をした場合、当該契約の取引は、関連する発表で指定する時刻をもって終了するものとします。当該時刻以降、利用者は、当該契約のポジションを開設、変更または追加することはできません。


  1. 発表時刻から、影響を受ける契約に既存のポジションまたは未決済注文がない口座は、新しいポジションを開設したり、新規注文を送信したりすることはできません。既存のポジションまたは未決済注文を持つ口座は、Bybitが別途定める場合を除き、予定された上場廃止時刻まで当該ポジションを維持することができます。


  1. 取引が停止された場合、Bybitは市場の健全性を維持するため、または上場廃止に向けて準備するために必要に応じて、有効または未決済の注文を取り消すすることができます。上場廃止に伴う注文の取り消しは、第17条の規定が適用されます。
  2. Bybitは、独自の裁量により、ポジション縮小期間を設定することができる。この間、利用者は既存のポジションを縮小することができるが拡大することはできません。上記の期間内でのパラメータ、期間、および許可される行動は、関連するお知らせで通知するものとします。
  3. 本条に基づいて行われたすべての措置(注文の取り消し、強制決済、決済価格の決定を含む)は、最終的かつ確定的なものであり、すべての利用者を拘束するものとします。

第19条責任

無期限契約の上場、指数構築、または継続的な評価に関連してBybitに情報、表明、または資料を提供する個人または団体は、以下の事由により、Bybit、その利用者、または第三者が被った損失、損害、または費用について責任を負うものとします。

(i)当該個人または団体が提供した不正、虚偽、誤解を招く、または重大な不正確な情報

(ii)当該無期限契約の完全性、価格設定または運営に重大な影響を及ぼす原資産に関する不正行為、操作または違法行為

第5章附則

第20条

本規約とBybitが以前に発表したその他の規約または通知との間に齟齬がある場合、本規約が優先されるものとします。

第21条

本規約の英語版と外国語による翻訳版との間に齟齬がある場合は、英語版が優先されるものとします。

第22条

Bybitは本規約を修正する権利および最終的な解釈の権利を留保します。

第23条

本規則は、発行日から有効となります。

Bybit

2025年12月1日

情報開示に関する法的免責事項:

免責事項:無期限契約管理規約は、取引の公正性、利用者保護、およびプラットフォームの完全性を維持することを目的としています。Bybitは、無期限契約またはプロジェクトチームが秩序ある取引の基準を満たしているか、または市場に重大なリスクをもたらすかを判断する完全な裁量を留保しています。本規約に定める基準は例示のためのものであり、拘束力を有しません。Bybitは、市場の動向、規制上の懸念事項、またはその他の関連する考慮事項によって正当化される場合には、上記の措置を超えて強制措置を取る場合ああります。本ポリシーのいかなる規定も、プラットフォーム上の無期限契約を上場、維持、または再上場する約束または義務と解釈されないものとします。


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