レバレッジ取引 概要

レバレッジ取引は、残高よりもはるかに大きな金融資産を売り買いできる取引形態です。証拠金の最大100倍の取引をすることで利益と損失の可能性は共に飛躍的に増大します。証拠金とは、レバレッジを使用してポジションを建てるのに必要な額をいいます。

必要証拠金と維持証拠金

必要証拠金とは、ポジションを建てるのに必要な証拠金を指し、ポジションサイズとレバレッジによって決まります。 維持証拠金は、レバレッジを使用したポジションを保持するために必要な最小額をいい、ポジションの強制決済が執行される特定の価格(強制決済価格)を決定します。

必要証拠金(IM)

  • 買い注文の必要証拠金要件:[契約サイズ*(買い/ロング指値注文価格か最良売気配値のいずれか低い価格)] /レバレッジ。なお、注文時にシステムは、往復取引手数料0.075% (参入注文手数料+決済注文手数料)を徴収します。実際の取引手数料は、注文種別と約定価格に基づいて計算されます。

  • 売り注文の必要証拠金要件:[契約サイズ*(売り/ショート指値注文価格か最良買気配値のいずれか高い価格)] /レバレッジ。なお、注文時にシステムは、往復取引手数料0.075% (参入注文手数料+決済注文手数料)を徴収します。実際の取引手数料は、注文種別と約定価格に基づいて計算されます。

  • 決済注文には必要証拠金は不要です。

維持証拠金(MM)

  • 維持証拠金(MM)は、 ポジションの維持証拠金率(MMR)より計算されます。 段階別証拠金レベルが上がると維持証拠金率(MMR)も増加します。

  • すべてのポジションについて、必要な維持証拠金は、MMR *契約価額(参入価格で計算されたポジション価額)です。ポジションを決済するための取引手数料も、維持証拠金に含まれます。これは、ポジションを保持し続けるために必要な最小証拠金です。 つまり、ポジションに差し出した証拠金が維持証拠金を割り込むとポジションは強制決済(清算)されます。

  • 段階別証拠金レベルが上がると維持証拠金率も上がります。段階別証拠金の詳細についてはこちらをクリックして下さい。

ヘッジポジション(両建て)

BybitのUSDT契約では、ロングポジションとショートポジションを同時に保持できます。 各契約ペアについて、すべてのロングポジションは1つのロングポジションとして統合され、すべてのショートポジションは1つのショートポジションとして統合されます。

ロングポジションとショートポジションを同時に保持する場合、両方のポジションに、対応する段階別証拠金レベルに基づいた必要証拠金が必要です。

分離マージンおよびクロスマージン

分離マージン

分離マージンモードにおけるポジションの最大リスクは、初期証拠金と追加証拠金(もしあれば)に制限されます。 ポジションが強制決済される場合、利用可能残高から新たに証拠金が追加されることはありません。
分離マージンモードでは、ポジションに証拠金を手動で追加することができます。これにより、レバレッジ倍率が下がり、強制決済価格が遠ざかります。ポジションのレバレッジ調整が行われると、それまでに追加された証拠金は0にリセットされます。
また、自動証拠金補充(AMR)を有効にすることで、ポジションが強制決済価格に近づくと自動的に証拠金を追加させることができます。自動証拠金補充(AMR)がトリガーされると、一回につき必要証拠金と同額、あるいはアカウント残高がそれより少なくなった場合にはアカウント残高全額がポジションに追加されます。USDTの利用可能残高がこの機能により全額補充されることがあります。

クロスマージン

利用可能残高全てを使用して、ポジションの強制決済を回避しようとします。 未実現損益はすべてクロスマージンポジションで共有され、未実現利益は利用可能残高を増加させ、未実現損失は利用可能残高を減少させます。利用可能残高は、新しいポジションを建てるための証拠金として使用でき、トレーダーは出金することもできます。
分離マージンモードからクロスマージンモードに変更する際に、ロングポジションとショートポジションを両方保持している場合は、両方のポジションが分離マージンモードからクロスマージンモードに変更されます。ただし、クロスマージンモードから分離マージンモードに変更する場合は、ロングまたはショートポジションのいずれかを保持している場合とポジションを保有していない時にのみ変更でき、ロングとショートの両方のポジションを同時に保持している場合はクロスマージンモードから分離マージンモードへの変更はできません。

強制決済

強制決済プロセス

Bybitは、公正価格システムを使用して、低流動性または市場操作による強制決済を回避します。
分離マージンモードの場合、ポジション証拠金が維持証拠金レベルまで減少すると、ポジションは強制決済されます。分離モードでロングとショートのポジションを同時に保持している場合、両ポジションは独立しているため、市場で激しい値動きがある状況下では両方のポジションが強制決済される場合もあります。
クロスマージンモードでは、利用可能な残高が0となり、ポジション証拠金が維持証拠金レベルまで減少すると、ポジションは強制決済されます。ロングポジションとショートポジションの両方のヘッジポジションを保有している場合は、ロングポジションとショートポジションの契約数の差分のみ強制決済されます。両ポジションが同じ契約数で完全にヘッジされている場合は強制決済されることはありません。
より大きな ポジションは、より高いレベルの段階別証拠金が必要となります。そうすることによって強制決済による市場への影響を緩和しています。
Bybitはポジションの完全な強制決済を回避するために、部分的強制決済を行うことで必要な維持証拠金を減少させます。
強制決済プロセスは次のとおりです。

最も低い段階別証拠金レベルを使用している場合

  • すべてのアクティブな注文をキャンセルします。

  • それでも必要とされる維持証拠金レベルに達しない場合、そのポジションは強制決済エンジンによって破産価格で決済されます。

段階別証拠金レベルが下から二番目以上の場合

強制決済エンジンは、段階別証拠金レベルを下げることで必要とされる証拠金を引き下げます。

  • すべてのアクティブな注文をキャンセルします。

  • 保有ポジションの価額と次の段階別証拠金レベルの価額との差額に関して、FOK注文(直ちに全数量が約定しない場合は失効)を発注し、さらなる強制決済を回避します。

  • それでもポジションが維持証拠金の要件に満たない場合、このポジションは破産価格で強制決済エンジンにより強制決済されます。

強制決済プロセスに関する詳細についてはこちらをご参照下さい。

保険基金

強制決済ポジションを破産価格よりも有利な価格で決済できる場合、残余証拠金はBybitの保険基金に追加されます。強制決済ポジションを破産価格よりも有利な価格で決済できない場合、保険基金を使用して損失を補填します。 保険基金が不足している場合、自動デレバレッジ(ADL)が発動されます。
Bybitでは、トレーダーの自動デレバレッジを回避するために保険基金を使用しています。全てのコインペアのUSDT無期限契約は、同一の保険基金を共有して、流動性の少ない契約についても不必要なADLを防ぎます。

ADLメカニズム

Bybitでは強制決済が発生した際、そのポジションは強制決済エンジンによって処理されます。強制決済されたポジションが破産価格よりも有利な価格で決済することができず、損失を補填するには保険基金が不足している場合、ADLメカニズムが発動し、ADLランキングが一番高い反対売買側ポジションをデレバレッジします。ADLランキングは、実効レバレッジと損益率に基づいて決定されます。

ADLランキング

ポジションを保持した際、ADLランキングがADLインジケーターに表示されます。点灯しているライトの数がADLランキングの優先順位を表しており、20%単位で増減します。
クロスマージンモードでは、ADLがトリガーされた場合、ロングポジションとショートポジションの契約数の差分のみがデレバレッジの対象となります。 分離マージンモードでは、同じ契約のロングポジションとショートポジションは、ADLメカニズムによって個別にデレバレッジされます。

ADLランキングの計算

ADLランキングは、損益率と実効レバレッジによって決定されます。利益率が高く、またレバレッジ倍率が高い場合は、ADLランキングは高くなります。

ADLランキング= P&L割合×有効レバレッジ(P&L率> 0の場合)
ADLランキング= P&L割合/有効レバレッジ(P&L率<0の場合)
有効レバレッジ= Abs[(マーク価額/(マーク価額 - 破産価額)]
P&L率=(マーク価格-平均参入価格)/(平均参入価格)
マーク価格=マーク価格でのポジション価額
破産価額=破産価格でのポジション価額
平均参入価額=平均参入価格でのポジション価額

段階別証拠金

分離マージンモードでは、ポジションの段階別証拠金レベルはポジションサイズとアクティブな注文によって決定されます。 クロスマージンモードでは、トレーダーが1つの契約でロングポジションとショートポジションを同時に保持している場合、ロングポジションとショートポジションのいずれか大きい方のポジション(ポジションならびにアクティブな注文を含む)によって、ロング、ショート両方の段階別証拠金レベルが決定されます。

計算式

新しい維持証拠金(MM)%= MM%基本値+(増加段階数* MM%増分値)
新しい必要証拠金(IM)%= IM%基本値+(増加段階数* IM%増分値)
新しい維持証拠金価額=新しいMM%*合計ポジション価額

段階別証拠金の詳細については、こちらをクリックして ください。

無期限契約 概要

無期限契約は、先物と類似したデリバティブ商品ですが、以下の点で、先物とは異なります。

  • 満期や決済日はありません。

  • 無期限契約は証拠金を使用するスポット市場に似ています。取引価格は資金調達メカニズムによって常にスポット市場のインデックス価格に近似するような仕組みになっています。

無期限契約の取引メカニズム

Bybitで無期限契約の取引をする場合、レバレッジ取引の原則に加えて、以下の点に注意する必要があります。

  • 公正価格マーキング:強制決済の執行にはマーク価格が使用されます。

  • 必要証拠金と維持証拠金:必要証拠金は、使用される証拠金を決定し、一方、維持証拠金は強制決済価格を決定します。

  • 資金調達:資金調達料は、買い手と売り手の間で8時間ごとに直接交換されます。資金調達レートがプラスの場合、ロングポジションがショートポジションに支払います。資金調達レートがマイナスの場合、ショートポジションがロングポジションに支払います。資金調達料の決済時間にポジションを保持している場合にのみ資金調達料が発生します。

  • 資金調達料決済時間: 0:00UTC, 8:00UTC, 16:00UTC  (日本時間 09:00、17:00、01:00)

資金調達料

資金調達料=ポジション価額*資金調達率

資金調達率は、金利と価格プレミアム/ディスカウントによって決定されます。
資金調達とは、Bybitの最終取引価格が参照インデックス価格に常に近似するようにするための仕組みであり、資金調達料は買い手と売り手の間で交換されます。
金利=(USDT金利-仮想通貨金利)/資金調達の頻度
現在のUSDTの1日の金利は0.06%であり、仮想通貨の金利は0.03%です。 資金調達の1日の頻度は3回(8時間ごと)です。 よって、基本の資金調達率は0.01%です。

プレミアム/ディスカウント

無期限契約はマーク価格より高額(プレミアム)または低額(ディスカウント)で取引され、プレミアム/ディスカウントは、次の資金調達率に影響します

プレミアムインデックス(P) = ( Max ( 0 , インパクト 買気配値 - マーク価格) - Max ( 0 , マーク価格 - インパクト売気配値)) / インデックス価格+ 資金調達間隔
資金調達率(F)=プレミアムインデックス(P)+clamp(金利(I)-プレミアムインデックス(P), 0.05%, -0.05%)

資金調達率は、8時間の金利と8時間のプレミアム/ディスカウントによって決定されます。影響緩和のために+/-0.05%考慮されます。したがって、(I-P)が+/- 0.05%以内の場合、F = P +(I-P)= Iとなり、すなわち資金調達率は金利と等しくなります。 0:00-08:00UTCで計算された資金調達率は16:00UTCの資金調達交換時に適用され、08:00-16:00UTCで計算された資金調達率は00:00UTCに、16:00-00:00UTCで計算された資金調達率は、08:00UTCの資金調達交換時にそれぞれ適用されます。

資金調達率の上限と下限

資金調達率 <=(最小段階別証拠金レベルの必要証拠金率ー最小段階別証拠金レベルの維持証拠金率)*75%
資金調達率 >= (最小段階別証拠金レベルの維持証拠金率ー最小段階別証拠金レベルの必要証拠金率)* 75%

資金調達についての詳細についてはこちらを御覧ください。

公正価格マーキング

Bybitでは、公正価格マーキングと呼ばれる独自のシステムを採用して市場操作や流動性の欠如による不当な強制決済を回避しています。Bybiでtは、不要な強制決済の執行を防ぐためにマーク価格を使用しています。

マーク価格=インデックス価格*(1+資金調達ベーシス)
資金調達ベーシス=資金調達率*(資金調達までの時間/資金調達間隔)


注:注文が執行されると、最終取引価格とマーク価格が一時的に逸脱する可能性があるため、マーク価格を使用して計算された未実現損益が即座に発生する場合があります。これは利益が発生したり、損失になったりしたわけではありません。

インデックス価格

インデックス価格は、コインの市場コンセンサス価格を示します。これは、複数の現物取引所の加重平均価格から導出され、データの有用性と比重によって調整されます。データの有用性テストにはデータの適時性と有効性を考慮しています。有用性テストに合格した参照取引所の相場価格は、取引量と他の取引所の平均値からの差額に基づいて比重が調整されインデックス価格に加重されます。
最終的に、各コインのインデックス価格は、さまざまな主要スポット取引所の価格に調整後の比重を掛けることによって計算されます。
各USDT無期限契約のインデックス価格の詳細についてはこちらをクリックして下さい。

USDT無期限契約

USDT無期限契約はUSDTで見積りおよび決済されます。証拠金はUSDTで計算され、記載されます。損益もUSDTで計算され、決済されます。契約数1とは1コインを意味し、たとえばBTCUSDTでは1契約とは1BTCを表します。

注文コストの計算

注文コストとは、ポジションを建てる為に必要な証拠金です。トレーダーは、「注文確認画面」と「注文ゾーン」で注文コストを確認できます。これは、必要証拠金に往復取引手数料を加えたものが計算されます。実際の請求/受領される料金は、注文がテイカー取引、メーカー取引のどちらで約定されるかによって異なります。

注文コスト=必要証拠金+ポジションを建てる際の取引手数料+ポジションを決済する際の取引手数料

詳細な例については、こちらをクリックして ください

損益計算式

ロングポジションの損益=契約数量x(平均決済価格-平均参入価格)
ショートポジションの損益=契約数量x(平均参入価格-平均決済価格)

詳細な例については、こちらをクリックして ください。

注文タイプ 概要

参入注文と決済注文をロングポジション、ショートポジションそれぞれに出すことができます。

指値注文

指値注文は、トレーダーが希望する最大買気配値/最小売気配値を指定できる注文方法です。トレーダーは、取引価格を制限し、コストを最小限に抑えることができます。しかし、市場価格が指値価格に届かなかった場合、注文は約定されません。

指値注文の3種類の有効期間オプション:

  • 有効期間GoodTillCancelled Order(GTC)は全数量約定またはキャンセルされるまで、無期限に有効です。

  • ImmediateOrCancel注文(IOC)は指値価格もしくはそれよりも有利な価格でただちに約定されます。ただちに注文が約定されない、または部分的に約定されなかった場合、約定されなかった注文はキャンセルされます。

  • FillOrKill注文(FOK)は、全数量が指値価格もしくはそれよりも有利な価格でただちに約定される注文です。それ以外の場合は、すべてキャンセルされます。部分的約定はできません。

Post-Only 注文

Post-Only(ポストオンリー)指値注文が確実に取引板に記載され、最終的に決済された際にはメイカー報酬を受け取れることを保証する機能です。このオプションを選択すると、取引板に記載されず発注直後に執行されるようであれば、システムが自動的にこの指値注文をキャンセルします。

成行注文

成行注文は、注文をただちに約定したいトレーダー向きの注文方法です。注文は注文板の最良価格ですぐに約定されます。大量の成行注文は、市場に影響を与えることがあり、取引手数料が増加します。

条件付き注文

条件付き注文は、指定された条件が満たされると有効になる指値注文または成行注文です。条件付き注文は、トリガー価格をマーク価格、最終取引価格またはインデックス価格から選ぶことができます。

利食注文 & 損切注文

利食注文 & 損切注文は、トレーダーがタイムリーかつ自動的な決済をするために事前設定できる決済戦略です。損切注文は、損失を制限するためのリスク管理ツールとして使用されます。 Bybitは、次の3種類の利食注文および損切注文を提供しています。 設定方法については こちらをご覧ください。

  • 利食成行注文:価格が利食価格に達すると、成行注文としてただちに約定されます。

  • 損切成行注文:価格が損切価格に達すると、成行注文としてただちに約定されます。

  • トレーリングストップ注文: トレーダー はトリガー価格とトレーリング価格の値幅を設定します。トリガー価格に達すると、トレーリングストップ注文が有効になります。価格がトレーリング価格との値幅まで戻ってきたとき、成行注文が発注され、ポジションは市場価格で決済されます。トリガー価格にはマーク価格、インデックス価格、最終取引価格から選択することができます。

取引手数料の計算

注文が約定すると、マーケットテイカーの場合、取引手数料が請求されます。
取引手数料は、約定時に発生します。ウォレット残高から差し引かれ、注文の必要証拠金には影響しません。
市場の流動性を促進するトレーダー/マーケットメーカー(注文が取引板に掲載され、取引板の厚みを増加させたトレーダー)の場合、取引手数料はマイナス(-0.025%)表示され、メイカー報酬として取引手数料を受け取ります。
市場の流動性の消費者/テイカー(注文が即座に約定し、取引板の厚みを減少させたトレーダー)の場合、取引手数料はプラス(0.075%)となり、マーケットテイカーとして取引手数料を支払います。

詳細な例については、こちらをクリックしてください。

資産交換(両替)

Bybitでは、ユーザーが異なるコインの契約を取引できるように、資産交換ができるようになっています。

Bybitでは資産交換の際、インデックス価格に基づいて公正な為替レートを提供します。資産交換には一定の手数料が発生します。詳細については、こちらをクリックして ください。