デリバティブ取引の仕組み

先物取引ルール

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最終更新日:2026-05-14 01:55:41
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取引効率を向上させ、トレーダーを相場操縦から保護するため、Bybitは先物取引に対して以下の注文執行制限を導入しています。この記事では、先物取引で知っておくべき取引パラメータの概要を説明します。トレーダーは、先物取引ルールページから各契約のパラメータを確認できます。



  1. ティックサイズ

  2. 最大成行/指値注文サイズ

  3. 最低想定元本/注文サイズ

  4. 価格制限

  5. ポジション制限

  6. 利食/損切価格保護





1. ティックサイズ

ティックサイズは、価格が変動する最小単位のことです。


たとえば、BTCUSDT無期限契約のティックサイズは0.1です。つまり、BTCの現在価格が68,592.10USDTの場合、より高い価格で買い注文を出すには、少なくとも68,592.20 USDTで発注する必要があります。






2. 最大成行/指値注文サイズ

各契約の1注文ごとに許容される最大数量を設定します。同じ契約における指値注文と成行注文では、最大注文サイズが異なります。指値注文の最大注文サイズは成行注文よりも大きいので、指値注文の方が大きな注文を出しやすくなっています。一方、成行注文については、価格への影響と市場リスクを効果的に管理するため、上限が低めに設定されています。


BTCUSDTを例に取り上げます。成行注文の最大注文サイズは100 BTCですが、指値注文では155 BTCです。つまり、BTCUSDTの成行注文を発注する際に許容される最大数量は100 BTCであり、指値注文では155 BTCになります。






3. 最低想定元本/注文サイズ

取引システムの効率性を確保するため、最低想定元本または最低注文サイズに満たない注文は受け付けられません。


最低注文サイズは、1注文ごとの発注可能な最小数量であり、事前に設定されています。一方、最低想定元本は、注文数量に対応する最小値を計算するために使用され、最低想定元本を注文価格で割って算出されます。


したがって、1注文ごとの発注可能な最低注文サイズは以下のように算出されます。

最小注文数量 = Max(事前に設定された最低注文サイズ, 最低想定元本 ÷ 注文価格)


これに対し、

指値買い注文価格 = Min(注文価格, 最終約定価格 × 価格制限 %)

指値売り注文価格 = Max(注文価格,最終約定価格 × 価格制限 %)

成行注文価格 = 最終取引価格(LTP)


たとえば、BTCUSDTの最低想定元本を100 USDT、最低注文サイズを0.001 BTCとします。BTCUSDTの最終取引価格は60,000 USDTです。BTCUSDTの成行注文の最小注文数量は、Max(0.001, 100 ÷ 60,000) = 0.002 BTC(切り上げ)となります。



注記:

―最低想定元本や最低注文サイズから算出される数値は、最低注文サイズの精度と一致させるため、切り上げられます。

―決済注文は、最低想定元本による制限は受けませんが、事前に設定された最低注文サイズは適用されます。







4. 価格制限

市場操作からトレーダーを保護するために、Bybitはデリバティブ取引に関して契約価格の制限を設けています。これらの価格制限は、利食/損切注文を除き、ポジションを建てる際と決済する際の両方に適用されます。


許容される最も高い買値を上回る買い注文価格を設定した場合、システムが自動的に注文価格を許容される最も高い買値に修正します。同様に、許容される最も低い売値を下回る売り注文価格を設定した場合、システムが自動的に注文価格を許容される最も低い売値に修正します。


一方、

最高買値 = Min ( マーク価格 × (1 + Y%), Max (インデックス価格, マーク価格 × (1 + X%) + Max (0, プレミアム平均) ) )


最安値のアスク価格 = Max ( マーク価格 × (1 - Y%), Min (インデックス価格, マーク価格 × (1 - X%) + Min (0, プレミアム平均) ) )


ただし:

プレミアム平均 = EMA ( (仲値 − マーク価格), 30秒 )

仲値 = (アスク1 + ビッド1) / 2

* 板の片側に十分な流動性がない場合、または提示されている気配値が限られている場合、仲値は主に利用可能な側から算出されることがあります。


Bybitは、市場流動性、市場のボラティリティ、および全体的な市況に基づいて、特定の計算パラメータ(プレミアム係数を含む)およびリスク管理メカニズムを動的に調整する権利を留保することにご注意ください。


BTCUSDTの指値のパーセンテージがX% = 1%、Y% = 2%であると仮定します。トレーダーAは、66,000 USDTの注文価格でBTCUSDTの買い指値注文(ロング)を発注します。現在の市況は以下の通りです。


- インデックス価格:60,000

- マーク価格:59,500

- アスク1:60,200 / ビッド1:59,800

- 仲値 = (60,200 + 59,800) / 2 = 60,000

- プレミアム平均 = EMA ((60,000 − 59,500), 30秒) ≈ 500


システムがサポートする最高買値は次のとおりです。

= Min ( 59,500 × (1 + 2%), Max (60,000, 59,500 × (1 + 1%) + Max (0, 500) ) )

= Min ( 60,690, Max (60,000, 60,595) )

= Min ( 60,690, 60,595 )

= 60,595


したがって、トレーダーAが注文を発注すると、(価格修正機能がオンになっている場合)システムは自動的に注文価格を66,000 USDTから60,595 USDTに調整します。






5. ポジション制限

ポジション制限は利用者ごとに保有できる各契約の最大契約数量を示しており、メインアカウントおよびサブアカウントで保有する合計数量が含まれます。現在の未決済建玉に、各利用者のオープンポジションの上限割合(パーセント)を乗じることにより、リアルタイムで算出されます。


たとえば、BTCUSDTのポジション制限が2,762の場合、利用者ごとに保有できる最大契約数量は2,762 BTCになります。未決済建玉についての詳細は、未決済建玉上限(無期限および限月契約)を参照してください。






6. 利食/損切価格保護

利食/損切価格保護は、極端な市場の動きからトレーダーを保護し、市場のボラティリティが高い期間に意図しない価格で利食/損切注文がトリガーされるリスクを軽減します。これは、無期限契約および限月契約において、最終取引価格をトリガー参照価格として使用する利食/損切にのみ適用されます。


契約ごとに、対応する価格保護のしきい値があります。価格保護機能を有効にすると、最終取引価格がトリガー価格に達した場合でも、スプレッドが保護のしきい値外であるときは、保護のしきい値に収まるまで利食/損切がトリガーされるのを防ぎます。


たとえば、保護のしきい値が5%に設定されているとします。市場が極端に変動し、マーク価格とLTPの価格差が大幅に開き、スプレッドが約-5.4%となりました。利食/損切価格保護を有効にしてあれば、スプレッド(-5.4%)が保護のしきい値を超えているため、利食/損切注文が意図しない価格でトリガーされることはありません。利食/損切注文は、スプレッドが保護のしきい値に戻り、価格のトリガー条件を満たした場合にのみトリガーされます。


詳細については、利食/損切価格保護を参照してください。


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